今日は、洋書の「How Food Works」DK(著)を紹介。DKは、ドキューンではなく、出版社の名前ですので、ご安心を。これ、図鑑チックなもので、すごくわかりやすい。一言でいうと、食物が私たちの身体にどう影響しているかをこの一冊で学ぶことができる。
絵が入っていて超わかりやすい
いきなり少し本題とはずれるところ、このDKシリーズは、下のように図が入っていて、ものすごくわかりやすい。こどもが見ても飽きないと思う。最近、私は小さい文字だらけの本を読む集中力がなくなってきたので、何かいい本はないかと探していたところ、この本は大ヒット。大人が読んでもまったく飽きず、とっても勉強になる本と出会えた。
あなたはどれだけ食物を理解しているか
実際、私は恥ずかしながら食べ物についていい加減に考えてきた。とりあえず満腹にしておけば良いだろうと考えており、決して健康ではなかった。それが考え方が変わったのは、「フランス人は10着しか服を持たない」ジェニファー・L・スコット(著)との出会いである。この本についてはまた別稿で書きたいところ。簡単に言うと、一日必ず時間を使う食事をもっと楽しまないと、と思ったからである。また、個人的に体調を崩しやすいこともあって、歳を重ねていくにあたり、食べ物を見直す必要があるのではないかと思ったからである。
そこで、まず自分が食べ物をどれだけ理解しているか、考えてみた。まじで、全然わからなかった。花や鳥の名前並みにわからない。もちろん、食べ物の名前くらいはわかるのだけれど、それがどのような栄養素を持っていて、自分の身体にどう役立っているのかは、まったくと言っていいほどわかっていなかった。たしか、学校の家庭科で勉強した気はするのだが、一切といっていいほど覚えていない(笑)。
身体は食べるものでできている
このことばが本日最も伝えたいことのひとつである。もちろん運動や睡眠というものも要素としてはあるのだけれど、物という観点で見たときには食べ物なのである。これは、どこにも疑いようのないことであるが、どうもみなさん、理解しているだろうか。理解していれば、もっと食べ物に気を遣ってよいはずだが、どうみてもファストフードや油物など、自分の好きなように食べている気がする。世の中があまりに効率、効率、となっているせいで時間優先の食事をしている人が多くなっている気がする。もっと、食べ物の栄養素を知ったうえで、何を取るべきか自分で考える必要があるのではないか?
How Food Works どのような影響があるのか
自分の身体が健康であるためには、どんな食べ物をとる必要があるのか。それを考えるうえで、この本は役に立つ。いきなり、どんな食べ物がよいのかネットでがむしゃらに探すのもいいのだが、それだと個人個人に合わせたメニューではなく、一般的に言えることがニュースとなっており、また広告にバイアスがかかっていたりもするので、果たして中立的な情報なのかもわからない。また、ニュースは、傾向として奇抜なダイエット方法などが注目を受けるので、本当に健康に役立つのかは疑問符がつくことが多い。
そういう意味で本を読んで自ら学習していくことは、王道であり、健康への近道だと考えている。もちろん、詳しい人との会話を通じて勉強するのもよい。会話するうえで、自分もある程度の知識を持っていれば、よりお互いにとって実のある情報交換ができるだろう。
結局何を食べればよいかは、自分で考える
この本は、いろいろな食べ物が身体にどう影響するのかを学ぶことはできても、何を食べればよいかはシンプルに示してはいない。このあたりは、自分で考えなければならない。面倒くさいと思う人もいるだろう。しかし、そこは、メディアや人に踊らされないためにも、しっかりと学習したうえで自ら選択して食べ物をとるということが重要であろう。家族持ちの人にとっては、自分だけでなく家族にとっても大事なことなので、積極的に議論して、楽しみながら、今日の献立は何にしようと考えるとよいのでは?
何を食べたらよいか。おまけ
めちゃ真面目な内容になってしまったので、最後に何を食べたらよいか自分が最近考えていることを話そう。発酵食品、である。これは、納豆、ヨーグルト、パン、味噌などがある。発酵食品は、人工甘味料や砂糖などを遣わずに自然の状態でおいしく食べることができ、焼くなり煮るなり料理しなくても食べることができることに特徴がある。
考えてみれば、肉にしろ魚にしろ、なにかしら味付けやら焼くなりしていて、いろいろとアレンジしている。しかし、焼いたり味付けしたりすることは、有害とは言わないまでも、栄養素をこわしたり、余計なものをとるということにもなる。こう考えると、発酵食品がいかに自然で、すばらしいものかということがわかる。
ぜひ、みなさんもお試しあれ