タイでは、バイクタクシーの利用が盛んです。車の渋滞がひどい場合は、バイクタクシーを使うとスイスイっと車の間を抜けることもできます。タイ人もよく使いますし、慣れている旅行客も使っています。
とはいえ、バイクタクシーは危険であることも理解しておく必要があります。ヘルメットはしませんし、体はむき出しの状態です。ひとたび転倒すれば、生身の身体は傷だらけになるでしょう。今回は、どんなことに気をつけてバイクタクシーを選べばよいのか、そして、万が一事故が起きてしまった場合にどういった補償があるのかを見ていきます。
ライセンスがあるバイクタクシーとそうでないものの見分け方
1.運転手が着ているベストをチェック!
バイクの運転手はオレンジ色のベストを着ています。まず、そのベストの後ろをよくチェックしましょう!下の図のとおり、運転手の背中に黄色いカードがあり、運転手の情報が書かれています。これを確認できれば、ライセンスを保有する運転手ということがわかります。
ベストを着ていれば問題ないと判断するのは危険です!ベストの後ろ側にしっかりと下図のように運転手情報が記載されているか確認しましょう。少なくとも背中に大きく書かれている数字と黄色カードに書かれている数字が同じであることを確認しましょう。
2.バイクのナンバープレートをチェック
続いてバイクのナンバープレートの色もチェックしましょう。黄色であれば問題ありません。他方で白色のものも見かけることがあります。これは、いわゆる白タクです。ライセンスを持っていない若い運転手がこのバイクを使用する傾向が高いと言えます。
3.アプリを使って予約
ライセンスを保有した運転手かどうか見分けるのが面倒くさい、よくわからないという方は、アプリを使って予約しましょう。タイにおいて、ライセンスがある運転手が在籍しているアプリは、次のとおりです:
- Grab
- CABB
- Airasia
- Hello Phuket Service
- Robinhood
- Banku
Grabが一番使われているといえます。しかしながら、地元バイクタクシーが縄張りを設けており、その地域にはGrabが暗黙の了解で立ち入ることはできないので注意してください。この場合、あなたはGrabの運転手の指示に従って、乗車位置まで移動することが必要になります。
事故ったときの補償は?
もし事故っても、法的に認められたライセンスを保有している運転手のバイクタクシーであれば保険による補償が出ます。
タイにおいては、「Road Accident Victims Protection Act B.E. 2535」という法律があり、これにより乗客の保護が一定程度なされています。
自分、運転手側双方に過失がない場合
3万バーツ(約12万円)までの金額が支払われます。身体に重大な障害が残る場合、または死亡の場合、3万5000バーツまでの金額が支払われます。
運転手側に過失がある場合
もし、運転手側に過失があった場合は、8万バーツ(32万円)を超えない範囲での賠償金、死亡の場合は30万バーツ(120万円)を超えない範囲で賠償金があります。
運転手は、たまに逆走したり、歩道(!)や道なき道を走ったりしますので、このケースも十分に考えられると思います。こちらの運転手は、日本では到底考えられないことをしますので、本当に気をつけてください。危険を感じたら、しっかり運転手に指摘してあげてください。
問題があったときは、どこに連絡すればいい?
「1584」に電話すれば、自動音声で回答してくれます。しかしながら、いきなりタイ語しかないので、初心者にはかなりハードルが高いです。ということで、この手段をとる場合はホテルの従業員や知り合いのタイ人に頼むのが良いと思います。
何か問題が起きたときは、すぐにまわりや知り合いに助けを求めましょう。メールやSNS、電話が何かと便利ですので、タイに来る前にWIFIの準備は忘れずに。