今回は、マイルがたまるクレジットカードをご紹介したいと思う。
タイに住んでいるからといって、マイルをためることをあきらめることはない。日本のクレジットカードを使うことも考えられるけれど、今は円安であることと、バーツから円に替える際のカード会社による手数料を考えると得策ではない。
今回は、マイルに特化したタイ在住者必見のお勧めクレジットカードを見ていこう。
なお、一般的に使えるクレジットカードは、以前の記事で紹介しているのでこちらを参照されたい。【2024年最新】タイでおすすめのクレジットカード
どのマイルをためられるのか
タイのクレジットカードでためられるマイルは、以下のとおり。
- ・タイ国際航空
- ・シンガポール航空
- ・アジアマイル(キャセイ運営)
- ・エアアジア(air asia)
- ・日本航空(JAL)
残念ながら、全日空(ANA)のマイルをためられるクレジットカードは見当たらなかった。どうしてもためたい場合は、同じStar Allianceのタイ国際航空のタイ国際航空のマイルにより、ANAの特典航空券を購入するなどできるが、かなり交換率が悪いので、あまりおすすめできない。
タイ国際航空、シンガポール航空、アジアマイルがたまりやすいカード
まず、比較的万能なカードからご紹介したい。
アジア・マイルはあまりなじみのないマイルかもしれない。アジア・マイルは、香港を拠点とするキャセイパシフィック航空が運営するサービスである。キャセイは、JALと同じOneworldというアライアンスであるが、アジア・マイルでJALの特典航空券を買うのは交換率が悪いため、あまりおすすめできない。キャセイが運営する、タイ発香港行きのチケットを購入するのが一番良いだろう。
UOB ZENITH (Master)
Citibank の「Prestige」カードに代わるZENITHカード。基本的な特典は同じ。
Citibankのクレジットカード事業は、シンガポール系のUOB銀行に譲渡されたため、2024年4月から、PrestigeはこのZenithというカードに移行される予定。
- 最低給与条件:5万バーツ
- 年会費:7900バーツ(+VAT553バーツ)
- マイル還元:25バーツ=1マイル(タイ国際航空、シンガポール航空、アジアマイル)
- プライオリティパス(Priority Pass(回数無制限))
- アジアにおける提携先の空港において、年2回の空港リムジンサービス(無料送迎)
CitibankのPrestigeは、最低給与条件が8万バーツだったので、かなり審査が楽になっといえる。年会費は据え置きで高いが、プライオリティパスが使えて、無料送迎もついているので、何回も利用すれば十分に元がとれるだろう。毎月出張や旅行に行く人にとってはかなりありがたいサービスである。
また、マイル還元率も比較的良い方なので、万能型のカードともいえる。
◎プライオリティパスとは
プライオリティパスは、世界500か国、1,200か所以上の空港ラウンジを利用できる会員制のプログラム。会員になると、大抵は、飛行機会社のラウンジではなく、特定の空港ラウンジを利用できる。JALのサクラ・ラウンジやANAのラウンジは利用できない。プライオリティパスのサイト、またはアプリで調べたうえでラウンジを利用するといいだろう。使えるラウンジは空港により異なるが、複数のラウンジから選ぶことができる。
最近はプライオリティパスがクレジットカード付帯になっていることが多いせいか、ラウンジが混雑していることが多い。それでも、無料で飲食でき(軽食が多く、アルコールは有料であることがほとんど)、かつ、待ち時間を有効に使うことができるのは、かなりありがたい。携帯やパソコンの充電もしっかりできる。実際、私もこのカードを持っていて、出張が多いためすごく助かっている。
このZENITHカードに付帯されるプライオリティパスは、すべて無料で、回数は無制限。個別にプライオリティパスに入会する場合は年会費がUS469ドルなので、カード付帯がお得であることがお分かりいただける。なお、同伴者がラウンジを利用する場合は別途、ラウンジ側が設定する金額(だいたい3000円くらい)がかかる点はご注意いただきたい。
UOB銀行 PRIVI Miles(VISA)
続いて、PRIVI Milesを紹介する。
- 最低給与条件:月収10万バーツ
- 年会費:初年度は無料。次年度以降は4000バーツ(年間30万バーツ以上の利用で免除)。
- マイル:18バーツ=1マイル(タイ国際航空、シンガポール航空、アジアマイル、エアアジア)
- 特典:スワンナプーム国際空港内のロイヤルシルクラウンジが年2回利用可能。
- 貯めたポイントは、UOB Rewardsと呼ばれるオンラインサイトで、携帯電話やガジェット、調理器具などの購入に充てることができる。Centralデパートで使えるポイントにも交換できる。
最低給与条件は高いものの、年会費が比較的安い方であり、マイルの還元率もよく、バランスのとれたカードと言える。出張や旅行が多い人にはとても魅力的なカードである。
タイ国際航空のマイルがたまりやすいカード
続いてタイ国際航空のマイルがたまりやすいカードをご紹介する。やはりタイのクレジットカードはタイの航空会社を優遇する。還元率もかなり良いので、タイに住んでいる間はタイ国際航空のマイルをためるという選択肢もありだと考える。
UOB Royal Orchid Plus Preferred Credit Card
まずは、UOBのOrchid Plus Preferredをご紹介。
- 最低給与条件:10万バーツ
- 年会費:10,000バーツ(+VAT 700バーツ)
- マイル還元:食事、旅行、外貨での支払いにより、15バーツ=1マイル。
それ以外の支払いは、20バーツ=1マイル - 特典:タイ航空またはタイスマイル航空利用時は、ロイヤルシルクラウンジが回数無制限で利用可能
- スワンナプーム空港と自宅間の送迎2回分が無料
タイ航空を利用することが多い人にはおすすめのカード。最低給与条件が異常に高く、審査が難しい。とはいえ、これをクリアできれば、マイル還元率は他と比較してベストである。また、タイ航空専用のラウンジが利用可能であったり、送迎が2回分無料というのも嬉しい。
イオン AEON Royal Orchid Plus Platinum Card(VISA/JCB)
イオンのRoyal Orchid Plus Platinum Card
- 最低給与条件:月収3万バーツ
- 年会費:3000バーツ(年間30万バーツ以上の利用で免除)
- マイル:20バーツ=1マイル(タイ国際航空)
- キャッシュバック:月間最大3000バーツのキャッシュバック。世界中のレストラン、ホテルでの利用額の3%。タイ国際航空およびタイスマイル航空での航空券の購入で3%
- 特典:スワンナプーム国際空港内のロイヤルシルクラウンジが年2回利用可能
- 365日キャンペーン対象
対象期間:2023年3月1日から2024年2月29日まで
マックスバリューで毎月10日,20日,30日と土曜日、日曜日のお買物が5%割引
Shopee、Lazada、GrabFood、foodpandaでの利用がそれぞれ100バーツ割引
日本人にもなじみがあるイオン。給与条件も低く、審査が通りやすい。何かと日本語のサポートが充実しているので、タイ語や英語を話せない人にも安心な一枚。マイル交換はタイ航空に限られるものの、タイから出国する場合はタイ航空が多いのでまず問題ない。キャッシュバックもかなりの還元率。マイルとキャッシュバックのいいとこ取りをしたようなカードと言える。
JALのマイルをためたい人向けのカード
KRUNGSRI JCB PLATINUM
クルンシィのJCB Platinum
- 最低給与条件:月収5万バーツ
- 年会費:永年無料
- マイル:50バーツ=1マイル(JAL)
- 特典:空港ラウンジサービス
日本、ハワイ、中国、台湾、韓国、香港、マレーシア、シンガポール、ドイツ、イギリスの空港ラウンジを無料で利用可能
アユタヤ銀行(現地呼称”Krungsri”(クルンシィ))は、三菱UFJフィナンシャルグループであり、日本語対応も充実している。マイルの還元率があまりよくないのですごくお勧めできるわけではないものの、年会費はタダであるので、JALにこだわる人は持っておいて損のないカードである。給与の受取口座をクルンシィに作る人も多いので、このカードにしておけば引き落としは便利である。
なお、クルンシィからは、他のカードも発行されているので、こちらの比較表も参照されたい。
イオン ゴールドカード(VISA/Master Card/JCB)
最後にご紹介するのは、イオンのゴールドカード。
- 最低給与条件:月収2万バーツ
- 年会費:500バーツ(ウェブサイトからの申込みで永年無料)
- マイル:40バーツ=1マイル(JAL)
- タイ国内のイオンラウンジが利用可
本カードは月間4回まで、家族カードは月間2回まで無料でイオンラウンジを利用可 - 365日キャンペーン対象
対象期間:2023年3月1日から2024年2月29日まで
マックスバリューで毎月10日,20日,30日と土曜日、日曜日のお買物が5%割引
Shopee、Lazada、GrabFood、foodpandaでの利用がそれぞれ100バーツ割引
クルンシィよりもマイルの還元率が良く、年会費もウェブサイトから申し込めば無料ということで候補に挙がる。
イオンにお買い物によく行く人にはイオンラウンジも使えるし、何かとキャンペーンも多くておすすめ。
まとめ
今回は、マイルがたまりやすい、おすすめのクレジットカードをご紹介した。最低給与条件が厳しいものあるので、これをクリアしつつ、自分に合った特典があるクレジットカードを選ぶとよいだろう。
なお、給与口座として利用する銀行と同じ銀行が発行しているクレジットカードにする必要は全くない。銀行が違っても、引き落とし先が違うだけで、支払もまったく難しくはない。すべてオンライン上で可能だ。自分に合ったクレジットカードを見つけられることを願う!