生活

「駐在員の住みたくない国」 日本に未来はあるか

少し前の記事でこのようなものがあった:

日本が「駐在員の住みたくない国」に堕ちた屈辱

日本に住んでいるほとんどの人は、驚きであったと思うが、私にとっては「そうだろうな。。。」というのが、読んだ感想であった。むしろ、私の感覚は、調査機関のそれとずれていなくてよかった、という安心感もあった。

今日は、なぜ日本が外国人にとって住みたくない国になってしまったのか、自分なりに考察してみる。

旅行で生き残るしかないのか。。

給料が低い日本

そんなことねーだろ、と言われるかもしれないがこれは事実。日本人もまあ低いのだけど、外国人にもなぜか給料が低い。どういうシステムになっているのか。日本の給料は、シンガポールやアメリカと比べても低い。失われた30年の間に、あっという間に追い越され、突き放されているのである。

上のグラフは、内閣府で公開されているものだ。世代別に、過去の所得の推移がわかる。90年代をピークに、以降は右肩下がりだ。昔はよかった、と言われる所以である。そりゃあ、いいだろう。毎年給料が上がって下がらないなんて夢のようだ。現在この状況は、中国をはじめアジアに移っていくのであろう。

最初に示した記事によると、日本の国際競争力は、タイや韓国よりも下であり、今後も給料は低いままだということが予測される。これでは、外国人が日本に来るはずがない。ただでさえ、地理的に遠いのに、わざわざ家族と離れてくるはずがない。

ちなみに、給料がどれくらい安いかは、会社の業界や規模にもよるのだが、ざっくり、大手メーカーの部長が日本では1200万円であるのに対し、シンガポールでは2000万円といった感じである。その時の業績にもよるので差は詰まることもあるが極端に変わることもない。

窮屈に感じる日本

他の記事でもこのことは書いた。日本人は、異質を嫌う。つまり外国人は日本人にとって見た目も考え方も違うので、最初こそ珍しがって受け入れるものの、数か月たてばそれは変わってしまう。外国人は外国人であり、一緒には仲良くならない。なれないのかもしれない

そんな中で外国人はどういう思いをするのだろうか。日本人8割で外国人2割みたいな中ではまず気分が悪いだろう。飲みニュケーションなんて外国人にはあまりない発想だし、自分の考えを素直に出せないのも窮屈を感じる。これが会社だけの世界ならいいが、生活にも及ぶ。ゴミ出しひとつとっても、めちゃめちゃ細かいルールがあるのは、ある国の人にとってはイライラするだろう。

外国人が日本を窮屈だと思わないようにするには、日本が外国人をもっと、もっと受け入れないといけないだろう。外国人が人数的にも圧倒的にマイノリティである以上、窮屈さは絶対に抜けないだろう。

教育環境が整備されていない日本

これは、実際にシンガポールで住んでいるときに日本人の駐在員から聞いたことである。子どもを日本の学校に行かせたくない。教育レベルが落ちる

日本は最高水準の教育である。これは、まあ当たっているかもしれない。でも、一番ではまったくないし、子供が将来日本に住むことが前提の教育なので、海外で活躍してほしいと思う親御さんにとっては良いとはいえない。シンガポールでは、この点、英語と中国語の教育が完璧であり、学費は高いのだが、公立であってもレベルがものすごく高い。実際、シンガポール人は、自国だけでなく世界において活躍している人が多い。

外国人の子どもは、日本のどの学校に入るのだろうか。インターならいいのだろうか。どうもいいとは思えない。学費が高いので、全員が行けるわけではないだろう。公立はどうか。まず合わないだろう。日本人ばかりだし、いじめにあうのが落ちだろう。私立はどうか。公立よりはマシだろうが、あまり変わらない気がする。

実際、私は高校から日本の私立に行ったが、日本に住むことが前提であまり国際的な教育はなかったと記憶している。講師もほぼ日本人だったし、せっかく英語や海外の文化が好きだったのに、それを育む文化は一切なかった。帰国子女を受け入れているのに、実態はなんだかなぁという感じだ。

まとめ これから私たちが心がけること

日本は衰退の一歩をたどっている。これは事実で、急に上がることは期待できない。もう事実なので、止めることはできない。これをまず受け入れることである。そのうえで、どう行動すれば自分はハッピーになれるのか。これを考えていくことである。

日本に一生住み続けることが自分にとってハッピーだと結論づければ、それはそれでいい。ひとそれぞれだ。ただ、日本にいたからといって今の状態を維持できるわけではないということを忘れてはいけない

もっと稼ぎたい」、「いい暮らしをしたい」という人は海外に行くべきだろう。たとえ、一時的に年収が下がったとしても、近い将来には来てよかったと思うだろう。実際、自分がそうだからだ。海外に来てみると、まだまだ成長しなければならないと気づかされることが多い。リスクも大きいがチャンスもまた大きいことに気づく。そもそも人と比べていることがばかばかしいことにも気づき、心が豊かになる。

日本人は、自分の近くの人と比べることが好きだ。近くの人よりも劣っていれば落ち込み、勝っていればいい気分になる。ばかばかしい。世界は広い。

ABOUT ME
kiwami
海外在住経験を活かし、海外移住をもっと広めたい。 旅行、スポーツ、写真などのネタを投稿
こちらの記事もおすすめ!!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です