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【コロナ疲れ】日本の同調圧力がさらに強くなるー ドーパミンで快楽も?

日経新聞 コロナで同調圧力が上昇?

日経でこんな記事が出ていた。私にとっては、もはや今さら感があり、見なくてもいいやと思いつつも読んだ。改めて、日本は同調圧力で自分の首を絞めているなと感じる。実にもったいない。根はまじめで勤勉に働き、相手を気遣える国民性はすばらしい。アメリカやシンガポールで多くの日本人が活躍しているのを見たが、根はまじめであることがやはり功を奏しているといえる。では、なぜ、こんなにすばらしい日本人が自ら苦しむのであろうか。

歴史的背景が関係?同調圧力の根源とは

私は歴史学者ではないので、詳しいことは書けないのであるけれども推測はできる。日本は戦争を体験し、軍事的な要素が生活に比較的長く浸透していた国といってよいだろう。軍事的な内容は、簡単にいえば、一律ルールを課して守らせる、というものであろう。国からぜいたくするな、と言われればそうするし、軍隊に入れと言われれば、何かと自分自身でも理由をつけて(国のため)入隊する。それが当たり前だったし、実際そうすることで国が発展していったわけなので、あまり疑問視もせずにきているのではないだろうか。実際、自分の親やその前の世代の人に話を聞くと、そのように感じる。

軍隊的な発想は、統率がとれて、ひとつの目的に向けて一直線にいく場合には有効かもしれない。他方で、多様性を認めにくく、みんな同じ考えにすることを求める。ここに、同調圧力のおおもとが隠れているのではないか。つまり、日本人は、知らずして同調することがよいことだと、もはやDNAレベルで刻み込まれており、同調しないやつには制裁をくらわす、という一種の教えが入っている。誰かに教えられたわけではないが、そういう空気で自然と教わっているのかもしれない。自分もその一人だ。

同調圧力のほか、日本で窮屈さを感じる理由については、こちらでも解説しているので、ぜひご覧いただきたい。【再考察】日本で窮屈さを感じる理由:海外在住経験のある筆者による解説 

同調圧力が生む息苦しさ

海外に住んでみると、日本のあの息苦しさは何だったんだと思うことがある。シンガポールでは日本人が多かったが、同調圧力は日系の会社でもそれほど強くない。飲み会に出ないと、といったことはあるがそれほどでもない。ローカル社員もいるので、同調圧力をすると変なことになるのは、日本人も知っている。海外では、特にシンガポールのような多国籍な国では、相手のことをリスペクトしなければならない。

何が言いたかったかというと、日本人は決して同調圧力をして、みんなと同じでありたいと思っているわけではない、ということだ。ここに非常に皮肉な関係がある。本当は同調圧力が必ずしも良いと考えていないのに、なんとなく同調してしまう。結果、イヤな気持ちになる。。。何ということだろう。ダメだと思っているのにやってしまうのである。では、これは、もうどうしようもないのか。

こうした負のスパイラルに陥っているひとつの原因は、日本の暗い未来だろう。どんなに頑張っても、日本は経済が上向きにならず、年金や退職金もあてにできない。共働きをしても子育ては厳しく、会社も永続するわけではない。こうなったら、いかに自分は楽して生きるかだ。そう考えている人は年々多くなっているのではないか。同調圧力は、みんな平均的にするという点で社会主義的な思想が垣間見え、こうした考えは彼らにとっても好都合である。自分が楽をしても、人と差がつかないようにすれば、焦ることもない。好都合なのである。

日本の暗い未来が人々に与えている影響はそれだけではない。向上心がなくなり、現状維持を好む傾向が増える。現状維持をしようとすればますます維持できずに低下することは歴史が答えているのだが、、、。現状維持しようとすれば、新しい意見が出てきても採用はされないだろう。変化を恐れていれば、自然と現状に同調するようになる。

どうすれば、同調圧力の渦から抜け出せるのか

最後は明るくまとめていきたい。同調圧力を少しでも改善するには、外からの強力な圧力が必要だ。圧力には圧力で対抗すべし!(笑)将来の日本は、外国から人を入れていかなければ衰退、自滅することがわかっている。衰退してもいいと考えている人はいるが、それは自分のことしか考えていないのであろう。未来のこどもたちへできることを考えれば、外国人を迎え入れることはしょうがない。むしろ積極的に進めていくべきだろう。もう日本には時間も余裕もなくなってきた。コロナや自然災害でお金をどんどん使っている。今こそ経済を上向かせていかなければどうしようもなくなる。

海外から人がどんどん入ってくれば、同調圧力もしていられない。彼らをリスペクトし、共存していく形が求められる。海外から人が来るとネガティブなことを言う人がいて、それは確かにそういった側面はあるのだけれど、もっと前向きに考えるべきだ。

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kiwami
海外在住経験を活かし、海外移住をもっと広めたい。 旅行、スポーツ、写真などのネタを投稿
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