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日本で窮屈さや閉塞感を感じる理由:海外在住経験のある筆者による考え 

出身国に何を思うか

私は、海外に通算して11年住んだ経験を持つ一方で、それ以外はずっと日本に住んでいる。言語も日本語の方が英語よりも上手いし、見た目も日本人そのものだ。しかし、中身は普通の日本人とは少し違うかなと思っている。海外から日本を見たときに私が考えたことを書いてみたいと思う。

私にとって日本は今でも大切な国の一つであり、ネガティブなことばかりを書くつもりもない。大切であるからこそ、今、真剣にひとりの日本人として何ができるのか考えておかないといけない気がしている。日本経済が云々という話はよく聞くけれども、本当に今問題視すべきは、日本人としての在り方ではないだろうか。

日本に住んでいて幸せですか?

日本は、2020年の世界幸福度ランキングにおいて、62位だった。
2020年世界幸福度ランキング

一体何が問題なのか。日本経済が原因か。何しろ、失われた30年といわれている。はたまた、日本人の考え方に問題があるのか。

日本人に問題はあるか

はっきりいって、日本人自体が問題と考えるのは人によるので、これはあくまで個人の一意見として聞いてもらえればと思う。よく言われるのは、日本人なのになぜ日本が嫌いなのか、日本をもっと好きになるべきだということ。でも、日本人だから日本を絶対に好きにならないとダメというのは、私からすれば「よくわからない」。出身国だからといって、愚かなことをしていたらキライになる。それは自然なことだ。

では、本題に戻って、日本人に問題はあるだろうか。ごちゃごちゃ言ってもよくわからなくなるので、一言でいうと、「柔軟性がない」。これは、仕事や家庭、政策…いろいろなところに出てくる。

政策についてみれば、外国人を日本にもっと来てもらうことが躊躇され、コロナの時代には他の国よりもはるかに遅く開国した。当時私はあきれかえってしまったものである。日本の将来の成長を考えればどう考えても外国人を入れざるを得ない(詳細は省略)のに、そうしない。

仕事についていえば、決められた枠の仕事やマナーにこだわりすぎている。やたらと形式にこだわってみたり、上司の顔色を窺ったり、根回しして意思決定が遅くなったりする。

家庭についても、結婚するのは●歳までとか、在り方が固定されている印象を持つ。こうでなければいけないと考えると、本当にしんどい。

柔軟性がないのは、全日本人にあてはまる、ということを言っているわけではない。そういう傾向が強い、ということだ。自分もそうだった。決められたレールの上に乗って人生歩めば安泰だと思っていた。でも、今は違う。国は頼れない。今ある仕事が未来も残っているかはわからない。まわりにいる人だって、いつまでいるかもわからない。そういう時代に生きる私たちがハッピーになるにはどうすればいいのか…

日本で窮屈さを感じる理由

今回は、できるだけストレートに伝えていくとする。日本で窮屈さを感じるのは、それを日本人が自ら作り出しているからだ。なんという皮肉だろう。自分で作り出して、自分で苦しむ。マゾでない限り何の得にもならない。でも実態はそうなのだ。

日本人の考え方は、今できたものではなく、長い歴史に基づく。昔から海に囲まれて外敵を防ぐには絶好の場所だった。そのかわり単一民族であり、新しい考えを受け入れるというよりは、自ら作った思想、考えを重要視する人種になっていったのではないだろうか。

そして、今でも色濃く残っているのが、軍隊の考え方だ。上下関係、礼儀、マナー、命令と行動…。私たちの生活が軍隊の影響を受けていないか、ふと振り返ってみよう。もしかしたら、というのはいろいろと出てくるものである。

幸福度を上げるためにどう行動していくか

もはや、これからの時代は国に頼るべきではない。また会社も頼るべきではない。日本経済は放っておいても下降の一途を辿るので、心配しなくても落ちていく。これはもういい加減受け入れないといけない事実なので、一旦受け入れよう。そのうえで、今、日本を立て直すために、自分個人が幸福度を上げるために、どうしていくのか考えた方が良い。

自分の幸福度を上げていくにはどうすればよいか。日本を豊かにしていき、結果として自分も幸福度を上げられればそれは申し分ないけれど、それは相当厳しい。というか、普通に考えて自分が働く30~40年で日本が上向きに変わるわけがない。さらに、日本を変えていくのはどうしても国の政策の転換が必要なので、一個人が頑張っても厳しい!

とすれば、個人として、または自分の家族が幸福度を上げるためにどうするか考えるのが得策だ。日本は将来滅亡するわけではないので、年金や医療など利用できることは利用して、収入を増やしていくことが重要だと考える。

これからの時代にどうやって収入を増やすか

日本を出よう!この一言に尽きる。下降を辿る日本において、他国と比較したうえで実質的に給料は上がらない。一方でこれから成長していくアジアの国では、普通に働いているだけで年々上がっていく。まだ物価も日本よりは低い。

日本を出るためにどうするか。これは、早ければ早いほど良い。今10代の人であれば、高校といった学生時代から海外に行くのが良い。1年留学というのではなく、がっつり、高校、大学を海外で過ごし、卒業するのである。そうすれば、そのまま海外の会社に入りやすくなる。または海外で通用する仕事を興しやすくなる。間違っても将来また日本に帰ろうとはおもわないことだ。

もちろん、海外に行くことは楽なことばかりではない。むしろ、厳しい競争に勝っていかなければならない。日本にいれば競争相手は日本人だが、海外に出れば、相手は外国人全員ということになる。競争相手が多いのだ。厳密にいえば、中国に行けば中国人がライバルということになったりもするが、だいぶグローバル化が進んでいる今は、簡単にそうとも言えない。

海外に行って、収入を上げることを目指すか。それとも、日本にいてジリ貧になることを選択するか。それは、個人の自由だ(笑)。正直、人それぞれ幸福だと感じる場面は異なる。だから、どっちが正解とかはない。最終的には、自分で決めろ!ということだ。人に選択させない。自分の頭で考えて自分で決断し、責任をもつこと。

戦後、日本は放っておいても好景気だったので、普通に働いているだけで給料もよかった。未来が明るかった。今は、それが中国、アジアに移ってきた。それだけだ。レールの上に乗って成功する時代はもう終わった。これからは、自分で人生をデザインしていく時代だ。

海外といっても、広い。まずは、自分にはどんな条件が必要か再確認し、住んでみたい国を探してみることから始めよう。以前、私が考える「住みやすい国の条件」を執筆したので、ご参考にしていただきたい。【海外移住2020】住みやすい国の条件とは?

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kiwami
海外在住経験を活かし、海外移住をもっと広めたい。 旅行、スポーツ、写真などのネタを投稿
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