転職

2020昇進スピード加速化 今後の人事制度

課長昇進20代も可能に

日経でこんな記事が出た。それなりに注目されているようである。早くても40歳前後に課長になるのが今までで、これからは20代で課長にもなれる、という。

ここ2,3年だろうか。人事制度を変えて、成果主義っぽくして昇進も早める会社がでてきたのは。今回は、今流行り?のスピード昇進やジョブ型雇用の実態について語っていく。

本当に昇進できるのか

これは、会社による。真面目に人事制度を変えて実行しているところもあれば、制度は変えたけど実際はまったく昇進できず変わらないというところもある。

なぜ、変わらないのか。これは単純で、まだおっさんばかりの会社は、わざわざ若者に抜かれるような制度を作りたがらないということである。年功序列が強い日本の会社ではこんな制度を作られてはたまらない。せっかく、課長に上がるのを待っていたら、若者に追い越されるなんておかしい。そんな声が聞こえてきそうだ。

会社は、まだまだ50,60代のおじさんが牛耳っているので、そうそう変わらない。でも、優秀な若者に来てもらうためには、いつまでも古臭い制度にしているわけにもいかない。そこで、日経などで宣伝するのだ。うちは、新しい制度を作って、やる気がある人はすぐに昇進できるよ、と。

どうやって就職先・転職先を見極めるか

私のおすすめは、時代の先端をいく大手企業だ。大手企業であれば、数十年先を見据えて人事制度を作り、実行に移す。ただの大手企業ではなく、例えばIT系だったりとスピード感ある業界は、制度の柔軟な変化や人材の流動性があると考える。

人材の流動性という観点からは、有価証券報告書で開示されている従業員の平均年齢や勤続年数を見ると良い。年齢や年数が短いほど流動性があるということだ。ただ、単にブラックである場合もあるので、実際に働いている人から聞いてみることも重要だ。

SONYの有価証券報告書。従業員の平均年齢などがわかる

ジョブ型雇用って何?メリットは?

増える「ジョブ型」雇用って? 日立、資生堂が導入へ【イチ押しニュース】

最近は、昇進のスピードを上げるだけではなく、採用そのものの見直しも計られている。実際に日立や資生堂は上記の記事でもあるとおり導入に踏み切っている。これも、宣伝と言えば宣伝なのだけれど、これらの企業は先進的であるので、実際にどんどん進められるだろう。

ジョブ型雇用とは、ある特定の仕事について人を採用することである。転職では特定の仕事で採用することがほとんどなので、似ている。新卒で就職する場合に、ジョブ型になるとこれは大いに変わってくる。

ジョブ型は、特定の仕事、例えば●●薬の研究者、というように具体的なものが決まっているので、専門性がより高い職種に向いている。ただ実際、欧米では、専門性が高かろうが低かろうがジョブ型であり、総合職・一般職という区分けはなく、具体的な職務内容が書かれている。

ジョブ型雇用で変わること メリットは

私の考えでは、ジョブ型雇用は労働者にとって良い影響があると思う。ジョブ型雇用は専門職で行われると考えられるので、研究職や経理、法務など特定の仕事をしたいとはっきりしている人にとってはとてもありがたい制度ではある。今までは、本当は経理をやりたいのに、営業をしているという人もいただろう。その場合は、ミスマッチが起きて転職につながってしまうこともあっただろう。企業にとっては、そういったことが防げるのもメリットのひとつだ。

企業から見れば、ミスマッチを防げることだけでなく、採用した人の専門性を高めることもできる。今までは、あちこちの部署に行かせて、ゼネラリストを育成する傾向にあったけれど、これからはスペシャリストの傾向に傾いてくるかもしれない。

ジョブ型雇用 デメリットは

デメリットは、新卒の人で特にやりたいことが見つかっていない人、求められているスキルがない人には厳しいということだ。経理の募集をしているのに、文学部で英文学を勉強していました、となるとこれは厳しい。今までは、とりあえず総合職で入って、経理の勉強をしてから経理を狙えたのに、それはできなくなる。総合職でとりあえず入社して、あとでじっくり適性を見るというのはできない。

また、今は経理をやりたいからといって経理部に配属されたものの、やっぱり合わない、というときに職種を変えられないというのもつらいところだ。新卒の人は、自分は何ができて、何が合っているかはわからない。だから、大学生の時からバイトだったり、インターンを通じて体験しておくことが何よりも大事だ。

そもそも大学は学ぶところであり、就職を見据えて自分は何になりたいのかを真剣に考えることにもなるだろう。

最後に

人事制度は、いまや会社としても試行錯誤している状態である。今まであまり改革せずに放置されており、政府が働き方改革をしたおかげで慌てて実行に移している時代だ。この過渡期では、大学時代の過ごし方や就職活動、転職活動のやり方しだいで失敗になりかねない。あらかじめ、自分は人生の中で何を実現したいのかをよーく考えて、逆算して今、何をすべきか、常に意識しながら行動していきたい。

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kiwami
海外在住経験を活かし、海外移住をもっと広めたい。 旅行、スポーツ、写真などのネタを投稿
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